はじめに
PDFファイルは、どのOSを使用していても、どんな端末を使用していても閲覧することができるファイル形式として、ネット上でのデータのやり取りに多く利用されているファイル形式です。とはいえ、PDFファイルを印刷して、確認したり、配布したりしなければいけないこともあるでしょう。
しかし、ExcelやWordなど一般的なファイル形式では、ファイルを作成・編集できるソフトをインストールしなければ、印刷できないのが基本です。では、PDFファイルを作成・編集するソフトがインストールされていないときは、どのように印刷したらよいのでしょうか。
ここでは、さまざまなソフトでPDFファイルを印刷する手順について、ご紹介します。
目次:
1. Windows 10でPDFファイルを印刷する場合
PDFファイルは、特別なソフトがない場合でも、開いたり、印刷したりすることができるファイル形式です。通常、専門の編集ソフトがインストールされていないパソコンでは、PDFファイルをダブルクリックすると、Microsoft EdgeやGoogle ChromeなどのWebブラウザでPDFファイルを開きます。
Windows 10のパソコンでPDFファイルを印刷する場合も同様に、WebブラウザでPDFファイルを開き、Webブラウザの印刷機能を利用して、印刷を実行します。
ここでは、PDFファイルをWebブラウザ(ここでは、Microsoft Edge)で開き、印刷する方法について、ご紹介します。
1) PDFファイルをダブルクリックします。
2) Webブラウザ(Microsoft Edge)が起動し、PDFファイルが開きます。
3) 「…」をクリックし、「印刷」を選択します。
4) 「印刷」画面で用紙サイズや印刷枚数などを設定し、「印刷」をクリックします。
2. 仮想プリンター【Microsoft Print to PDF】でPDFファイルを印刷する方法
「Microsoft Print to PDF」とは、Microsoft社が提供するWindows 10に標準で搭載されている仮想プリンターです。Microsoft Print to PDF を利用すると、Officeなどで作成したファイルを紙で印刷するのではなく、PDFファイルとして出力することができます。
PDFファイルにすれば、環境を選ばずに開き、閲覧することができるため、ペーパーレス化につながります。
ここでは、Excelで作成したファイルをMicrosoft Print to PDFで出力する方法について、ご紹介します。
1) Excelファイルを開き、「ファイル」タブをクリックします。
2) 「印刷」を選択します。
3) プリンターで「Microsoft Print to PDF」を選択し、用紙サイズや印刷枚数などを設定して、「印刷」をクリックします。
4) 「印刷結果を名前を付けて保存」ダイアログボックスで保存先とファイル名を指定し、「保存」をクリックします。
5) ExcelファイルがPDFファイルとして保存されます。
3. 専門の編集ソフトを利用してPDFファイルを印刷する(PDFelement)
「PDFelement」とは、Wondershare社が提供するPDF作成・編集ソフトです。
PDFファイルを作成・編集することはもちろん、複数のPDFファイルを結合したり、分割したりすることもできるオールインワンのソフトウェアです。
PDFelementを使用すれば、PDFファイルを必要に応じて編集した後に印刷することも可能になります。
以下のボタンをクリックしてPDFelementダウンロードできる
ここでは、PDFelementでPDFファイルを印刷する方法について、ご紹介します。
1) PDFelement でPDFファイルを開きます。
2) 「ファイル」タブをクリックし、「印刷」を選択します。
3) 「印刷」画面で用紙サイズや印刷枚数などを設定し、「印刷」をクリックします。
● 動画から学ぶ:【PDF印刷と両面印刷】複数のPDFページを用紙一枚に印刷する方法
【まとめ】
今回は、さまざまなソフトでPDFファイルを印刷する手順について、ご紹介してきました。PDFファイルを単に閲覧したり、印刷したり、配布資料としてPDF形式で保存したりする場合は、Windows10でサポートされている機能で十分に対応可能です。
しかし、PDFファイルを修正したり、編集したりして印刷したい、PDFファイルを1から作成したい、という場合には、PDFelementのような、PDF作成・編集ソフトが必要になります。また、PDFファイルを扱う機会が増えた、今後はPDFファイルでのデータのやり取りが中心になる、という場合にも、導入を検討すべきでしょう。
PDFelementを含めPDF作成・編集ソフトにはさまざまなものがあります。導入を検討している場合は、機能とコスパを十分に比較し、選択してください。